影の反逆影の反逆投影の規制は非常によく用いられるが、 これが集団でおこなわれる時は、その成員はその影を自覚する事が、ますます難しく成る。 集団の成員がすべて同じ方向、それも陽のあたる場所に向かっている時、 その背後にある大きな影について誰も気づかないのは当然である。 その集団が同一方向に「一丸となって」行動してゆく時、 ふと背後を振り向いて、自分たちの影に気付いたものは、 集団の圧力のもとに直ちに抹殺されるであろう。 その事ほどその周囲にとって危険な事は無いからである。 犠牲者は集団の行進の背後の影に吸収され、ただ消え失せてゆくのみである。 このような集団が強力である事はもちろんのことである。 しかし、どのような強い物も何らかの弱点をそなえている。 このような集団は、あるときには強烈な影の反逆を受け、 それに対して全くの無防備である事を露呈する。 凝集性の極度に高い集団は短期間には、その強力さを発揮するが、 いつかはその影の反逆に屈する。 影は外部から攻撃してくる時も有るし、内部に突如として生じる事も有る。 このような極端な反転現象は歴史をひも解いてみると随所に見出す事が出来るものである。 過去にもあったし今この時にも起こっている戦争 身近な例では"いじめ”なんかもそう何でしょうね |